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ワイヤレス マルチ フラッシュ

最初に体験するフラッシュは内蔵フラッシュでしょう。お手軽ではありますが光量が少ないため近距離の補助光にしかなりません。暗い室内で人を撮る時、あるいは野外で人が暗く写ってしまう逆光の時などに有効です。

光量不足から外付けのクリップオン フラッシュが欲しくなるでしょう。TTL調光に対応した機種なら内蔵フラッシュと同じように簡単に使用できます。しかし、光量が増えた分、フラッシュによる強い影や顔のテカりなどが気になってくるでしょう。その場合は天井や壁にバウンスさせることである程度光を柔らかくできます。しかし、バウンスに最適な場所に白い天井や壁があるとは限りません。

最終的に行き着くのはオフカメラ フラッシュと言われるカメラから離したところにフラッシュを設置する方法です。複数のフラッシュを使用することにより、より自分好みの照明にすることができます。当然のことですが、複数のフラッシュを使うということはカメラから離す、オフカメラ フラッシュになります。
オフカメラ フラッシュのコントロールには主に3つの方法があります。シンクロケーブルを使用する方法はケーブルが邪魔になりますし、複数のコネクターやアダプターを必要とするため設営が大変です。多くのメーカー純正クリップオン フラッシュに採用されているのは光通信式です。フラッシュの光を通信にも使用する方法です。手軽ではありますがデメリットも多くあります。日中の野外など明るいところ、光が届かない物かげでは正常に動作しないことです。更に本来照明に使用する光を通信にも使用するためシャッター タイムラグが大きくなる傾向にあります。光通信式のデメリットを解消するのが電波式です。
物かげにもフラッシュを設置できるのでバックの照明にも使えます。明るいところでも安定して動作するので日中にハイスピードシンクロで自由に光をコントロールすることができます。TTL調光ではなくマニュアルで発光させればプリ発光もなく、ほぼシャッタータイムラグのない撮影ができます。

2016年6月時点ではSONY純正の電波式はありませんが、ニッシンデジタルからAir1というSONY対応の電波式フラッシュが発売されています。

野外で2台のフラッシュを使用した例。

ビデオの中のスチル部分で明るさが段階的に変わるシーンがいくつかあります。これはフラッシュ無発光から発光に切り替え、フラッシュの向きを変えながら数回撮影した結果です。

いずれも明るい日中に撮影したため、ハイスピード シンクロで自然光をコントロールしています。