通常ライブハウスでビデオ収録するときは、2-3台のカメラを使用します。
編集の時に最初に問題になるのが各カメラで撮った映像の時間的な同期です。これは音声の波形を見ながら地道に合わせます。Final Cut Pro上でも自動で同期することは可能ですが、バックグラウンドでマルチカム編集用に作業ファイルを作成してしまうのでストレージ領域を圧迫するためあまり使いません。
次にカメラを切り替えていく編集をするのですが、この時問題になるのは各カメラの色です。オートホワイトバランスにしておくて、各カメラによってホワイトバランスが違いますし、また目まぐるしく変わる照明によって1つのクリップの中でもホワイトバランスが変わってしまいます。各カメラのホワイトバランスの違いはカラー編集である程度合わせられますが、時間とともにホワイトバランスが変わってしまうと事実上編集で合わせることは無理です。そのため、撮影前に各カメラのホワイトバランスはマニュアルで設定しておきます。室内モードにしておけばほぼ問題ないでしょう。
ステージに対して最もセンターになる位置に固定したカメラには外部マイクを付けて、編集時にもメインのクリップとします。外部マイクはSONY ECM-XYST1Mを使用しています。型番としてはXYマイクを謳っているようですが、実質ABマイクなので場合によってはセンターの音が弱い傾向があります。
音声はPCMレコーダーでも別録音しておくと安心です。カメラが熱暴走やバッテリー切れで止まってしまった、カメラの動作音が入ってしまった、などのトラブルの時の保険になります。映像が途切れても写真を入れるなどして対応できますが、音声が途切れてしまうと手の施しようがありません。
ZOOM H2nはMSマイクとXYマイクが選択できるので便利です。MSマイクでセンターを強めにしておけばボーカルの音もしっかり録音できます。
|